3月3日に訴訟が終結してから8か月経ちました。原告の請求は却下されましたが、訴訟において白保リゾートホテル開発計画の不備が明らかになり、現在も工事に着手できない状況が続いています。
判決後には報告会を開催する予定でしたが、コロナ禍の影響もあり開催を取りやめることになりました。お知らせが大変遅くなり申し訳ありません。ご支援いただきました皆様に直接お礼を申しあげ、地域の問題として関心をお持ちの皆様にご説明をし、ご意見をうかがう場を持てなくなったことは残念ですが、ひとまず以下の点について現状と今後についてお知らせいたします。
1.開発計画の状況について
2.県に対する不服申し立てについて
3.報告会について
その他、今後、具体的な動きが明らかになりましたら、引き続きホームページ上でお知らせいたします。
1.開発計画の状況について
訴訟では、現在の開発計画は、排水に係る変更を行なわなければ、のちに必要となる保健所との手続きを終えられず、排水計画を変更して県の許可を受けるまでは工事に着手できないことが明らかになりました。今後、計画変更が石垣市に提出されると住民説明会等が行われることになりますが、現在、まだその動きはありません。
2.県に対する不服申立てについて
訴訟の際に重要な証拠となった「開発許可通知書」の公文書開示請求が、沖縄県によって突然不開示とされたことについて、当会の事務局長が県に対して公文書の開示を求めて不服申立てを行いましたが、9月18日に沖縄県情報公開審査会に諮問されました。コロナ禍の影響もあり、諮問案件が滞っていて審査会の裁決が出されるまでは1年以上かかる可能性もあるようです。当会としてこの問題に今後どのように取り組むか検討が必要な状況です。
3.報告会について
訴訟終結後、原告代理人の弁護士の方を招き報告会の開催を予定しておりました。しかし、訴訟終結から間を空けずに開発許可の取消を求めて不服申立てを行ったこと、また、コロナ禍で集会等が行えなかったなどの理由で、報告会は開催せずに報告書を作成・公表することで代えさせていただくことにいたしました。訴訟だけではなく、開発計画の公表から開発許可の取消を求めた不服申し立てまでを含めて、開発と保全の問題の当事者になったときに役立つ報告書を目指して、今年度中を目途に作成する予定にしております。
最後に。
当会としては、これまでいただいたたくさんのご支援を糧に、開発等によって白保の暮らしが住民の意思に反して変えられたり、我慢を強いられることがないよう取り組んでいきたいと考えています。引き続きご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
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