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訴訟支援の理由

子どもらに つなぎたい サンゴの海

世界に誇る白保のサンゴ礁。国立公園にも指定されている海辺で、地元の同意がないままリゾートホテル開発が進められています。

西表石垣国立公園の海域公園地区でもある白保の海。2016年8月、波打ちぎわから約100m、白保集落から北に約500mの場所に、年間10万人の利用を予定している4階建てのリゾートホテル計画が明らかになりました。

私たちが求めているのは、白保地域の自然環境からの恵みを、持続的に利用しつつ、今後も私たちの暮らしや文化の中に継承していきたいということであって、決してすべての観光開発に対して反対しているわけではありません。

この開発計画は、公共下水道が無いため、汚水排水を浄化槽から地下浸透させる計画であることから、自然環境の悪化をはじめ、生活環境への悪影響など様々な問題点が指摘されてきました。


2017年11月、白保公民館(地元自治組織)は臨時総会を開き、計画の「不同意」をほぼ全会一致で決議し、石垣市は条例に基づく審査の結果「不同意」と判断しています。自然保護団体も計画の問題点を指摘する意見書を出し、開発許可を出さないように県に要請しましたが、2018年3月末に沖縄県から開発許可が出されてしまいました。

ホテル開発事業者と親会社である株式会社日建ハウジングの示す対策は、白保のサンゴ礁の生態系に対し不十分であり、現在の計画のまま、リゾートホテル建設が行われれば、観光財産でもある優れた海中景観が損なわれ、地元の観光業にも大きな打撃となる恐れがあります。

そこで、やむを得ず、白保サンゴ礁地区の自然環境の保全と持続的な利用に取り組んでいるエコツアー事業者と漁業者の計7名が原告として立ち上がり、このリゾートホテル計画の差し止めを開発事業者に求めて、2018年9月20日、訴訟を提起しました。

 

〝白保リゾートホテル訴訟を支援する会〟は「サンゴの海を子どもらにつなぎたい」と立ち上がった彼らを支え、全国、世界の人々とつながり、賛同の輪を広げ、訴訟の成果を得るとともに、今後も、地域の自然環境からの恵みを次の世代へも受け継いでいくことを目指します。

それは、サンゴ礁に囲まれた島で暮す住民として、サンゴ礁保全とは何か、 生物多様性の保全とは何か、持続可能な観光とはどういうものか、という課題に正面から向き合うための、白保からの問いかけでもあります。

白保地域の業者が自主的に締結した「白保サンゴ礁地区保全利用協定」は、沖縄県知事から認定を受けています。

関連リンク

訴訟に至る詳しい経緯、ホテル計画の資料など、こちらよりご覧になれます。


白保リゾートホテル問題連絡協議会

 → これまでの経緯一覧(2016年8月〜2018年3月)

 → 建設計画 住民説明会 事業者配布資料(2017年7月6日)

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