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JELFの弁護士ら12名が白保のサンゴを視察

  • 執筆者の写真: 事務局
    事務局
  • 2018年11月19日
  • 読了時間: 2分

11月3日、一般社団法人JELF(日本環境法律家連盟)の12名が白保にいらっしゃいました。JELFは、法律的な知識や手段を使って、環境を保護する活動をしている法律家による全国ネットワーク組織。当会では視察の申し出を受けて、白保のサンゴ礁の特徴や地域とのかかわり、リゾートホテル計画の未解決問題について説明しました。視察後、皆さんから質問や指摘をいただき、有意義な機会となりました。




JELFの弁護士らに白保リゾートホテル計画の問題点を説明


レクチャーの後の主な質疑

  1. 公民館という自治組織について 私たちが「公民館」と呼ぶ組織は地域の自治組織のことなのですが、八重山独特の地方自治の仕組のようです。建物を指す言葉かと誤解されていることもあるようで、質問がありました。白保公民館は、地方自治法が定める認定地縁団体として、石垣市から認定されている自治組織で、いわゆる町内会組織とは異なり、建物や土地など不動産も所有しています。弁護士の方からのこういう質問は、地元住民からすると新鮮でした。

  2. 下水道を延長して接続することはできないのか 白保の集落排水は、農業関連予算で敷設されたものなので、それを延長して一企業のために接続して浄化処理を行うということは難しいと思われますが、行政による今後の対応が期待されるところでもあります。

  3. 事業者との交渉によって、海域に影響のない計画に変更させる選択肢も必要では? 具体的にそういう選択肢は歓迎するべきです。ただし、住民の懸念は排水だけではないので、計画に対する住民の懸念や不安について粘り強く伝えつつ、交渉の可能性は排除しない姿勢で臨みたいと思います。


当日の夜、改めてリゾートホテル計画についてJELFの方々と話す機会を得ましたが、私たち地域住民が努力して守ってきたサンゴ礁環境、受け継いできたサンゴ礁文化に、いわいる“後乗っかり”で荒らしてしまう事業計画に対し「けしからん!」という言葉が印象的で、とても心強く感じました。


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